マーケティングコンサルティングとは?メリットやサービス内容は?

マーケティングは、どのような企業にも必要な活動です。

市場調査や商品の製作、販路拡大、販促活動、販売チャネルの選定、アフターサービス、効果測定など、マーケティングにはさまざまな要素があります。

それらの要素は、どれも大事なものであり入念な準備や取り組みが必要です。

しかし、自社においてマーケティングの成果が出ないときや、やり方がわからないことはないでしょうか。

そのときはマーケティングコンサルティングを受けることが有効です。

この記事では、マーケティングコンサルティングについて定義やメリット、費用などをご説明します。

マーケティングコンサルティングとは

はじめに、マーケティングコンサルティングの定義やサービス内容をご説明します。

定義

マーケティングコンサルティングとは、マーケティング施策で悩み事がある企業に戦略や施策立案、デジタル活用の方法を提案してもらうことです。

そもそもコンサルティングとは、その分野の専門家が知識やスキルをもとにクライアントの相談に応じたり指導をしたりすることになります。

マーケティングについて専門家に相談してさまざまな指導を受けることが、マーケティングコンサルティングと考えるといいでしょう。

また、適切なマーケティングを行うには現状を振り返ることが大切です。

そして無駄な施策を避けて費用対効果の高い施策を行うことや、ハウスリストなどの既存顧客や資産を活用する必要があります。

とはいえ、マーケティング担当者は多忙なことが多く、マーケティングに関する情報収集をすることが難しいのではないでしょうか。

ですから、マーケティングコンサルティングを受けて全体的な設計を行うパートナーが必要になるわけです。

サービス内容

マーケティングコンサルティングは以下のような流れで進んでいきます。

 

  1. 現状や目標のヒアリング

依頼業者(担当者)と数回の打ち合わせを行い、事業内容や現状、マーケティングにおける目標をヒアリングします。

 

  1. 課題の明確化

ヒアリングの内容をもとに、現状の課題を明確にしていきます。

 

  1. 戦略の策定

課題の解決や目標達成のために必要な戦略や施策を具体的に提案してもらいます。

 

  1. 施策の実行

決定した施策を具体的に実行していきます。

 

以上のような流れでマーケティングコンサルティングが進み、具体的には次のようなサービスを受けることが可能です。

 

・マーケティング戦略策定

「誰に」「どのような価値を」「どのように提供していくか」を決めることです。競合他社との差別化を図り、顧客から商品やサービスを購入・継続利用を目指すための戦略を決めていきます。

 

・デジタル戦略策定

デジタルマーケティングにおいて部門の役割やKPI設定などマーケティング効果を最大化するためのシナリオを考えることです。

 

・実施施策の提案

マーケティングにおいて実施すべき計画を提案することです。

 

・ペルソナ設定

商品やサービスの典型的なユーザーを設定することです。ターゲットをより具体化して、年齢や性別、家族構成、収入などをリアルに設定します。

 

・カスタマージャーニー設計

顧客が商品やサービスを認知してから購入するまでの行動や思考、感情のプロセスを設計します。その流れを図示化したカスタマージャーニーマップを作成することがあります。

 

・KPI、KGIの設定

目標の達成度合いを評価する評価指数がKPIであり、目標達成に向けたプロセスの達成度を評価する中間目標として設定します。KGIは最終目標の設定です。

 

・提案書やレポートの作成

前述したさまざまな内容をまとめた書類作成です。

 

・各種マーケティング情報提供

担当者によるマーケティングに関する情報を提供してもらえます。

 

以上のようにマーケティングコンサルティングでは幅広いサービスを受けることが可能です。

マーケティングコンサルティングを受けるメリット

ここからは、マーケティングコンサルティングを受けるメリットをご説明します。

マーケティングコンサルティングを受けるメリットは、以下の2つです。

新施策にチャレンジしやすくなる

マーケティングコンサルティングを受けることで、新施策にチャレンジしやすくなります。

コンサルティング会社や担当のコンサルタントは、これまで数多くの企業にかかわり実績を積んできています。

そのため、最新の成功事例やマーケティングに関するノウハウやスキルを取り入れることが可能です。

そのようなノウハウやスキルからこれまでになり革新的なアイデアを提案されることもあり、今まではできなかった施策にも踏み出しやすくなります。

新たな施策に取り組む際も、財務状況を的確に把握してリスクを未然に察知してくれるため、安心感もあります。

さらに、新規施策に対するさまざまな意見も、コンサルタントのアドバイスを受けてデータや過去の事例など説得材料をそろえることが可能です。

新規施策の計画や実行は何かとわからないことが多いわけですが、コンサルティングを受けることで不安を解消して新たな挑戦ができるでしょう。

戦略面のアドバイスがもらえる

マーケティングでは、さまざまな戦略を考える必要があります。

マーケティングコンサルティングを受けると、戦略についてしっかりとしたアドバイスがもらえます。

昨今、自社と顧客との接点の増加、精度の高いセグメンテーションとターゲティングの増加により、マーケティンの重要性は高まっています。

そのため、自社の強み、他社との優位性を確保する分析や調査が欠かせません。

具体的には、フレームワークや調査データの取得などにより戦略を練っていく必要があります。

しかしながら、近年はSNSやインターネットの発展により、マーケティング活動自体が高度化、複雑化しています。

そのため高度なマーケティングリサーチをもとに戦略を考える必要があり、コンサルティングを受けると効率的に立案できるわけです。

マーケティングコンサルティングの種類

マーケティングコンサルティングでは、オフラインマーケティングとオンラインマーケティンの相談や指導を受けることが可能です。

以下でそれぞれのマーケティングの内容をご説明します。

オフラインマーケティング

オフラインマーケティングとは、インターネット環境を使用しないマーケティング手法です。

代表的なものとして、ラジオやテレビのCM、ダイレクトメール、テレアポ(電話)などがあります。

オフラインマーケティングは、アプローチできる数に限りはありますがユーザーに確実に情報を届けることが可能です。

そのため、地道なマーケティング活動により効果を着実に積み上げることができます。

特にテレアポならば見込み顧客と直接会話するため、状況に応じて臨機応変な対応も強みです。

ただし、ラジオやテレビCMなどは宣伝時間が限られており、伝えたい情報がしっかりと伝わらない可能性もあります。

新聞折り込みのチラシもユーザーとの接点がつくれても、すぐに購入してもらえるわけではありません。

CMやチラシだけではなく、そのなかに「気になる方は○○と検索」などとWEBサイトに誘導するような工夫が必要です。

オフラインマーケティングはオンラインマーケティングとの併用が必要なことが多く、そのあたりをコンサルティングで明確化する必要があります。

なお、参考までにオフラインマーケティングの代表例を紹介しておきます。

 

・ダイレクトメール

対象ユーザーに郵送やポスティングで送付するものです。DMと呼ばれることが多く、今でもオフラインマーケティングで使われる手法です。クーポンや割引券を付けるなど来店と注文を促す工夫が必要になります。

 

・テレアポ

不特定多数のユーザーに営業電話をかけるものです。電話で契約を獲るよりも営業への足掛かりとすることが多いです。

 

・セミナー

検討度の高い見込み顧客を獲得する際に効果があります。有益な情報を発信することで感度の高いユーザーが訪れます。セミナー終了後に個別の面談などで購入や契約をするケース、WEBサイトに誘導して購入や営業の足掛かりにするケースがあります。

オンラインマーケティング

オンラインマーケティングとは、インターネット上で行う広告活動やマーケティング活動のことです。

メールやソーシャルメディア、検索エンジンに表示される有料広告など、すべてのプロモーションがオンラインマーケティングとなります。

オンラインマーケティングでは、さまざまなプラットフォームを駆使して、自社商品やサービスとその優位性をユーザーにアピールしていきます。

さらにデータ分析や最適化ツールにより検討度の高い見込み客にアプローチすることが可能です。

具体的なオンラインマーケティングには、以下があります。

 

・コンテンツマーケティング

動画やブログ投稿、ソーシャルメディアインフォグラフィックなどにより、ユーザーとの接点をもつことです。ユーザーにとって価値のある情報を提供しながら見込み客の育成や購買を経て、最終的には自社や自社商品、サービスのファンに定着させます。

 

・ディスプレイ広告

WEBサイトにアクセスしたときに表示される画像広告や動画付きのデジタルディスプレイバナーです。単にバナー広告と呼ばれることが多く、潜在層にアプローチできる広告の種類です。しかし、リスティング広告よりコンバージョン率が下がります。

 

・リスティング広告

検索連動型とコンテンツ連動型があります。検索連動型は検索キーワードに対して広告費を支払って上位表示させる広告です。コンテンツ連動型はユーザーが閲覧しているコンテンツ内容に連動して表示させる広告です。

 

・SEO

検索エンジン最適化のことであり、広告を使わずにコンテンツの上位表示を狙う手法です。ユーザーの検索キーワードについて、適切な内容の答えをコンテンツに盛り込むことが必要です。

 

・ソーシャルメディアマーケティング

Facebook、Twitter、Pinterestなどを活用したマーケティング手法です。SNS広告やプロモーションの配信だけではなく、ユーザーの声を聞いて製品企画などに活かしていきます。

 

以上のように多岐にわたるマーケティング手法があり、自社の目的や業種などに応じて導入するものを検討することが大事です。

マーケティングコンサルティングの費用

マーケティングコンサルティングの依頼を検討する際に、気になるのは費用ではないでしょうか。

マーケティングコンサルティングを受けるときの費用は、サービス内容や個人・法人などで異なります。

まずは一般的な料金体系をご説明します。

 

・顧問契約

毎月、報酬を支払う契約です。月1回のヒアリング、そのほかは必要に応じた相談などが一般的です。

 

・時間制

コンサルタントの作業時間に応じて報酬を支払う契約です。単発で依頼するときに適する契約形態ですが、コンサルタントの時給がいくらになるかを吟味する必要があります。

 

・成果報酬型

成果に応じて報酬を支払う契約です。成果が出なかったときのリスクヘッジになりますが、その場しのぎの施策を提案されないように注意が必要です。また、成果を定義していないと報酬面のトラブルになりやすいです。

また、コンサルタントに支払う報酬は以下の基準で定めることが多いです。

 

・担当する業務領域

・自社の規模

・コンサルティング会社の販促費など

 

それから、コンサルティング会社の規模により費用感が異なります。

 

コンサル会社の規模 プロジェクト型契約 スポット型契約
個人・小規模 月3万円 1~2万円
中堅 月10~20万円 2~5万円
大手 月数百万円 3~20万円

※表中の金額などは目安であり、必ず依頼を検討するコンサル会社に確認してください。

 

オンラインマーケティングを依頼する際は、サービス内容により費用が異なります。

 

・SEO対策を含めたコンサルティング:月額1~2万円(GoogleのSEO対策の場合月額6~20万円)

・WEB制作+SEO対策:30~50万円

・マーケティング、分析:3~10万円

・サイト運営、売上アップなどトータル的なサポート:20~50万円

 

オンラインマーケティングの場合は、月額10~50万円が費用目安であり、WEBサイトの制作などを加えていくことで数十万円の費用が発生します。

マーケティングコンサルティングをご検討なら

エヌ・ケーパートナーズでは、経営・事業戦略コンサルティング、プロダクトコンサルティング、WEBマーケティングなどを手掛けている会社です。

マーケティングコンサルティングを検討の際は、ぜひご相談ください。

お問い合わせ

まとめ

マーケティングコンサルティングとは、マーケティングについて悩みを抱える企業が専門家に相談してさまざまな提案を受けることです。

マーケティングコンサルティングを受けることで、新施策に挑戦しやすくなったり戦略的な提案を受けることができたりします。

ただし、費用はコンサル会社の規模やサービス内容、契約形態などで異なります。

事前にコンサル会社に確認して、最適なサービスを受けるようにしましょう。