simply hiredは2005年リリースの「求人・採用検索エンジン」。2014年には1,200万ドルの資金調達を行い、今後どのような展開をするのか。注目が集まっていましたね。
そんなsimply hiredですが、2016年7月1日に株式会社リクルートホールディングスが「Simply Hired.com」に関する一部資産を取得したというプレスリリースを配信しました。
株式会社リクルートホールディングスといえば、1.5兆円を越える売上高で日本国産の人材サービスとしては最大手になります。
また、求人検索エンジンの「Indeed(インディード)」もまた、リクルートグループになります。
株式会社リクルートホールディングスプレスリリース
株式会社リクルートホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:峰岸真澄、以下リクルート)は、本日、「Simply Hired.com」に関する一部資産を取得いたしましたので、お知らせいたします。
当社グループは、グローバル人材領域におけるリーダーシップポジションを確立するべく、国内外の既存事業の持続的な成長に加え、海外事業においては、海外人材募集領域と海外派遣事業領域の両領域における積極的なM&Aを実施することにより、事業基盤の拡大強化を志向しております。
今回取得する「Simply Hired.com」(www.simplyhired.com)は、2005年にサービス提供を開始した求人情報検索エンジンです。当社グループは今後、「Simply Hired.com」を求職者向け検索サービスとして継続させていきます。また、今回新たに、当社グループが展開する「indeed.com」とパブリッシャーとして連携いたします。
上記取り組みを通じ、当社グループは今後も、グローバル人材領域におけるリーダーシップポジションの確立を目指してまいります。
引用:http://www.recruit.jp/news_data/release/2016/0701_16786.html
上記のプレスリリースをみてみると、
・今後、「Simply Hired.com」を求職者向け検索サービスとして継続させる。
・グループが展開する「indeed.com」とパブリッシャーとして連携させる。
・グローバル人材領域におけるリーダーシップポジションの確立を目指す。
とあります。
リクルートグループは世界の人材業界地図の中では、4番手であり、世界首位のアデコ(スイス)、同2位のランスタッド・ホールディング(オランダ)、同3位のマンパワーグループ(米国)を追従して、世界一の人材サービス企業を目指す一環かもしれませんね。
「Indeed」や「Simply Hired.com」のような求人・採用検索エンジンは、求人媒体(掲載型、派遣型、人材紹介型等全て)や各社の求人情報を集めた謂わばデータベースのようなものであり、自社でやっている求人媒体や人材派遣・紹介事業との将来的なシナジーも視野に入れているのかもしれません。この辺りは僕個人の勝手な想像ではありますが….
話は戻り、今回は求人・採用検索エンジンの「Simply Hired.com」について、ご紹介致します。
SimplyHiredとは
SimplyHiredとは、Indeed(インディード)同様にリクルートが資産を保有する求人・採用検索エンジンになります。
日本全国の求人情報から検索が可能で、気になる職種はジョブアラート機能を活用することで、効率的に気になる求人の情報を収集することができます。
SimplyHiredに掲載するには?
Simply HiredのWEBサイトには、現状掲載に関する情報はなく、
・求人検索ページ
・プライバシーポリシー
・利用規約
の情報しかないため、掲載の方法に関しては現状公開されていません。
試しに「職種名」×「地域名」を入力し、検索してみましたが、Indeedのようにスポンサー表記のものはなく、今の所PPC広告のような有料のメニューは存在していないように見受けられます。
また、「プライバシーポリシー」と「利用規約」は現状全て英語で表記されているため、日本での展開はまだ本格化されていないのではないでしょうか。
リクルートグループが資産を保有したことで、今後は日本国内でどのような展開を計っていくのか。また、世界でもどう展開するのか。楽しみですね。
SimplyHiredの今後の展開は?〜Indeedとどうシナジーを作っていくのか。
現在のところ、日本国内におけるSimpy Hiredの情報はほとんどない中、リクルートグループが資産を保有したことで、今後どのような展開をしていくのでしょうか。
また、プレスリリースの中で、「indeed.com」とパブリッシャーとして連携させるという文言があり、これは何を意味するのでしょうか。
これは推測にすぎませんが、まず考えられるのは、Indeed(インディード)の場合、企業の求人情報をクローリングして掲載する方法と求人ページの無い企業がIndeed内で求人票を作成し、Indeedの検索エンジン内に掲載する方法があります。
また、無料の掲載パターンとリスティングの検索上位表示のような有料掲載パターンがあります。
googleやyahoo!のリスティング検索パートナーのようなイメージで、Indeedを有料で利用しているクライアントの成果を向上させるために、Indeed(インディード)で有料の広告に申込をするとSimpy Hiredにも広告として掲載されるような動きは現実的なのではないでしょうか。
また、Indeedの場合はHPを持っていない企業でも、Indeed(インディード)内で求人を作成し、求職者募集が可能なので、こういったIndeed(インディード)にしかない求人情報を集めて、Simpy Hiredにも掲載させるというのも考えられます。
まとめ
いかがでしたか。
まだまだ情報の少ない、Simpy Hiredですが、リクルートグループが資産を保有したのは2016年7月なので、これからまた新しい動きがあるか。注目ですね。
こちらの記事でも情報をキャッチアップしたら、随時追加していきたいと思います。