2007年創業のtaboola【タブーラ】社。イスラエル発のレコメンデーション広告を手がけており、Adam Singolda(アダム・シンゴルダ)氏によって立ち上げられ、現在はアメリカに本社を置いています。
2015年には約130億円の資金調達をYahoo JapanやComcastから受け、Yahoo Japanとは技術提携を結んでいます。中国検索大手Baidu(2015年に国産ネイティブアドのpopinを買収)とも提携しており、日本に留まらず、世界に事業を展開しています。
関連記事(1):メディアサイトの回遊を促進する新サービス「Yahoo!コンテンツディスカバリー」、他社サイトへの送客で収益化も
関連記事(2):東大発ベンチャー「popIn」をバイドゥが十数億円で買収、中国から世界展開へ
今回はそんな注目を集めるtaboola【タブーラ】についてや、取り扱っている代理店について、ご紹介致します。
目次
taboola【タブーラ】とは
出典:https://jap.taboola.com/ja
taboola【タブーラ】は、2007年に創業されたイスラエル発のレコメンデーション広告を手がける企業です。レコメンデーション広告とは、taboolaのHPより紐解いてみると…
私たちの日常は、読むべきもの、見るべきもの、そして聞くべきものに囲まれすぎていて、何を優先したらよいのかがわからなくなります。
Taboolaの創立者兼CEOであるアダム・シンゴルダ(Adam Singolda)は、これを「ディスカバリー問題」と呼んでいます。検索エンジンは、人々がありとあらゆる情報を見つけることができるようにすることで、世界を変えたのかもしれません。しかし、何か新しいこと、それが存在することを知らなければ、その情報がその人にとってどんなに適していても、どのように見つけたらよいのでしょう?
2007年の設立以降、ニンジャのようなエンジニアとデジタルメディアの専門家からなるTaboolのチームは、世界で最大かつ最先端のディスカバリープラットフォームを作り上げました。「逆向きの検索エンジン」とも呼ばれるこのプラットフォームは、最も革新的で訪問者数が非常に多いウェブサイト上で、毎月10億以上ものユーザーにパーソナライズ化されたレコメンデーションをお届けしています。
世界の最先端を走る多くのパブリッシャー、マーケッター、そして代理店がTaboola予測テクノロジーを活用し、ユーザーエンゲージメントの増加、そのトラフィックの収益化を図り、コンテンツをウェブ全域にいる興味を持つオーディエンスへ配信しています。それとともに、当社チームは、「検索」および「ソーシャル」と並行して主要な新規マーケティングチャネルを開拓し、「ディスカバリー」がカスタマージャーニー全体を通じて、あらゆる規模の企業に最も効果のあるキャンペーンのパワーとなりえることを実証しました。
リスティング広告やオーガニック等の【検索】の場合、検索する人の顕在化された【WANT】に答える意味では、自分の欲求を検索ワードに打ち込むことで、その【WANT】を満たすコンテンツを表示してくれるので、優れていると言えるかもしれません。
しかしながら、顕在化された【WANT】をピンポイントで検索する分、自分自身の潜在的な【WANT】には辿り着きづらいのではないでしょうか。
Taboolaの創立者兼CEOであるアダム・シンゴルダ(Adam Singolda)は、これを「ディスカバリー問題」と呼び、この潜在的な【WANT】に答える為のディスカバリープラットフォームを作り上げ、「逆向きの検索エンジン」とも言われています。
taboola【タブーラ】の特徴は〜パーソナライズ化されたレコメンドエンジン〜
taboola【タブーラ】の特徴は、パーソナライズ化されたレコメンドエンジンにあると言われていますが、具体的にはどのような仕組みになっているのでしょうか。以下、taboola【タブーラ】のHPから引用します。
Taboolaの予測レコメンデーションエンジンは何百ものシグナルをリアルタイムで分析し、Web利用者が最も興味を示す可能性の高いアイテムのトップ数件を宛がいます。当社独自のアルゴリズムは、ユーザーが新しいWebページを閲覧するたびに、一連の状況因子を検討します。これには協調フィルタリング、GEO、コンテクスト、参照元、ソーシャルメディアトレンドなど、数多くの因子が含まれます。
引用元:https://jap.taboola.com/ja/advertiser-help-center/how-taboola-works-algorithm
taboolaは個人のWEBでの行動ログを蓄積しており、その利用者が最も興味を示すものは何か。日々蓄積しています。一般的にネイティブアドは広告を配信するメディアにあった広告(美容系メディアなら美容商品)を配信するのに対して、taboolaは個人の興味・関心にあったものを配信しています。美容系メディアなのに車の広告が出るとこともあり、一軒関連性が低いようにみえます。しかしながら、個人の行動ログを蓄積しており、その人の潜在しているであろう【WANT】に刺激を与える形でレコメンドしているため、購買等の行動につながり、高い評価を得ています。
これは、コトラー教授が提唱する「マーケティング4.0」の1つの形とも言えるかもしれません。
関連記事:コトラー教授が定義するマーケティング4.0(自己実現マーケティング)とは何か。
taboola【タブーラ】のCPCの相場は!?
taboola【タブーラ】でimp(広告の表示回数)を増やすには、CPCを引き上げることや、媒体の特性に合わせてクリエイティブを提供し、CTRを高めることで、impを増やすことができます。
Taboolaのアルゴリズムはアイテムに関連する入札単価、そしてユーザーエンゲージメントの業績の両方を元にコンテンツを提案します(CTRなど)。CPCやCTRの競争力が強いほど、キャンペーンで獲得するボリュームが増えます。アルゴリズムは行動、コンテクスト、ソーシャルに関する情報入力のほか、一般的なネットワークの傾向や競争状況も考慮するように構築されています。
結果的にTaboolaのアルゴリズムは、最も多くのユーザーが興味を示すコンテンツに最大のボリュームを宛がうことになります。逆にユーザーの興味が薄いコンテンツに対してはアセットを削減します。このような作用で予算を効率的に割り当てるのです。
引用元:https://jap.taboola.com/ja/advertiser-help-center/how-taboola-works-algorithm
CPCの相場は25円〜60円と幅広く、広告主の業種や時期(決算前期等)によっても多少変動しています。また、CTRは0.1%で、CTRを高める為にクリエイティブのa/bテストを繰り返し、成果を高めていく運用をしていきます。
taboola【タブーラ】のバブリッシャー(広告配信先)は!?
出典:https://jap.taboola.com/ja
Web上のトップサイトを訪れる毎月7億5,000万人以上のユニークユーザーに3,000億以上のレコメンデーションを提供しているtaboola【タブーラ】。
広告の配信先は、MSN、NBCニュース、デイリーメール、アトランティック、トリビューンカンパニー、ウェザーチャンネル、ユーロスポーツ、Yahoo! Japan等、大手の媒体に広告を配信することができます。
特にMSNのユーザーは年収層も高く、高額商材に向いていると言われ、人気を博しています。
taboola【タブーラ】の広告って具体的にはどんな表示のされ方をするの?!
出典:https://www.msn.com/ja-jp
taboola【タブーラ】の広告は、上図の赤枠部分になり、主にMSN等の記事下や記事横にその媒体のイメージに馴染んだ形で表示されます。
その媒体の雰囲気に溶け込むことで、クリック率【CTR】を高めるとも言われています。
また、広告主は記事等の読み物だけではなく、LP(ランディングページ)などの商品の説明されたウェブサイトにも広告の飛び先として設定することができます。
taboola【タブーラ】の代理店は?!
taboola【タブーラ】は日本に進出して間もないため、まだまだ取り扱っている代理店が少なく、インターネットで「taboola 代理店」と検索しても出てきません。以下では、「taboola 代理店」で検索して、検索に浮上した企業をご紹介致します。
株式会社ワンスター
出典:https://one-star.jp/
株式会社ワンスターは、Taboola社が発表した最も成長率の高い広告代理店に送られる「The Fastest Growing Agency in Japan」を受賞した企業。
こちらのアワードは、半年に一度”Fast Moving”を社是にしているTaboola社の日本支社と取引のある広告代理店から販売活動において、扱い額と成長率をかけあわせた指標で優秀な成績を収めた代理店に向けて表彰されるアワードのため、株式会社ワンスターはtaboolaの運用においては、詳しいといえるかもしれません。
株式会社ワンスターのHP:https://one-star.jp/
株式会社ジャックアンドビーンズ
出典:http://www.j-mamenoki.co.jp/
株式会社ジャックアンドビーンズは、リスティング広告を主体として、デジタルマーケティング全般を扱う広告代理店。taboolaの資料がマーケメディアに掲載されているため、気になる方はダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
株式会社ジャックアンドビーンズのHP:http://www.j-mamenoki.co.jp/
まとめ
今回の記事では、イスラエル発のレコメンデーション広告を手がけるtaboola【タブーラ】についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたか。
taboola【タブーラ】独自のパーソナライズ化されたレコメンデーションで費用対効果の高いパフォーマンスを発揮しているため、今後は国内でも出稿する広告主が増えたり、取り扱う代理店の数が急速に拡大していくのではないでしょうか。
広告の出稿量が増えれば、当然CPCも高まっていくので、taboola側としては配信するパブリッシャーの数を拡大と共に増やせるかがカギになり、運用する側としては、広告主の特性とパブリッシャーをマッチングして、最適な広告の配信がをするための運用力が求められていくのではないでしょうか。
当社でもtaboola【タブーラ】に関する相談を承っていますので、気になる方はお気軽にご相談いただければ幸いです。
taboola【タブーラ】のお問い合わせはこちら
webマーケティング・プロモーションの求人は!?
webマーケティング・プロモーションの仕事を探されている方は、以下をご参照ください。