セミナーや説明会において、現在多くの企業が導入している方法が「ウェビナー」です。ウェビナーには実際に会場で行うセミナーや説明会にはないメリットが多くあるため、今後も普及が進んでいくといえるでしょう。ここでは、ウェビナーのメリットやデメリット、ツールの選び方などについてご紹介します。
ウェビナー(Webセミナー)とは
ウェビナーとはオンライン上で行うセミナーのことを指し、オンラインセミナー、インターネットセミナーなどと呼ばれることもあります。YouTubeやTwitter、Facebook、Instagramなどにはライブ配信機能がありますが、ビジネスにおいては多くの機能が搭載されている専用のウェビナーツールを利用することが一般的です。
ウェビナーは大きく「リアルタイム配信」と「録画配信(オンデマンド配信)」の2種類に分けられ、リアルタイム配信では配信日時を決め、リアルタイムでセミナーを行います。参加者からの質問や意見に対してその場で回答できるため双方向のコミュニケーションが可能になるほか、臨場感があるため参加者側もコンテンツに集中しやすくなります。
録画配信(オンデマンド配信)は、参加者が好きなタイミングで視聴することができます。分かりやすく編集したうえで動画を配信できるため、充実した内容にできるのもポイントだといえるでしょう。また何度も視聴することが可能なため、一度で理解するのが難しい専門的なコンテンツの場合にも向いているといえます。
ウェビナーのメリット
幅広い業界においてウェビナーの導入が進んでいるのは、たくさんのメリットがあるためです。ここでは、ウェビナーを利用することにおける開催者側のメリットと参加者側のメリットをそれぞれみていきましょう。
開催者のメリット
まずは、開催者側のメリットについてみていきましょう。
全国配信による圧倒的集客力
会場でセミナーや説明会を行う場合は、人が集まりやすい東京や大阪などの都会で行うのが一般的です。地方で開催する場合でも、各地方の中心部のみである場合が多いといえるでしょう。そのため、一部の人にしかアプローチをすることができません。
それに対し、ウェビナーであれば全国配信が可能です。地方はもちろんのこと、離島などに住んでいる人にもアプローチが可能です。場合によっては海外在住の人を対象にすることもでき、距離によるハードルはなくなります。
開催コストの削減
当然のことながら、セミナーや説明会の開催にはかなりのコストがかかります。その中でも会場のレンタル費用は非常に大きく、大規模なセミナーや説明会を開催する場合には特にコストがかさむといえるでしょう。また、講師の移動費や宿泊費も負担しなければいけません。
その点、ウェビナーを利用すれば会場のレンタル費、移動費、宿泊費などをすべて削減できます。大幅にコストを削減できれば他の事業に回す予算ができるため、企業にとって大きなプラスになるのではないでしょうか。
録画による再利用
録画をして再利用できるのも、ウェビナーならではの大きなメリットです。例えば、録画したセミナーや説明会の動画の一部をYouTubeなどでアップすれば、そこから新たな層を取り込めることでしょう。また、ホームページにアップすることでコンテンツを充実させることもできます。魅力的なホームページになれば、集客率も上がるのではないでしょうか。
本来であれば、YouTubeやホームページにアップするための動画は一から作らなければいけません。そのために、かなりの時間を取られることも少なくないはずです。しかしウェビナーを録画したものを再利用すれば、時間と手間を省くことができます。
参加者のメリット
次に、参加者側のメリットについてご紹介します。
場所に囚われず参加可能
参加したいセミナーや説明会を見つけても、遠い場所で開催される場合にはなかなか足を運ぶことはできません。地方在住者では、このような経験がある人は多いことでしょう。しかし、ウェビナーであればどこに住んでいるかは一切関係ありません。自宅にいながらにして、たくさんのウェビナーに参加することができます。
また、録画配信の場合には日程を合わせる必要もありません。仕事などで予定が詰まっている場合でも空いた時間を利用して参加できることが大きなメリットです。
質問がスムーズにできる
会場で開催されるセミナーや説明会では、大勢の前で質問をしなければいけません。このことに対して、抵抗がある人は少なくないことでしょう。結果として、分からない点が解決されずにもやもやした気持ちのまま会場を後にすることもあるかもしれません。
しかしウェビナーであれば、チャット機能などを利用して質問することができます。質問をするハードルはぐっと下がるといえるのではないでしょうか。
ウェビナーのデメリット
このようにウェビナーには多くのメリットがありますが、その一方でデメリットがあることも理解しておかなければいけません。デメリットを把握したうえで適切な対策を行うことが、ウェビナーを成功させる一番の方法です。
回線環境が悪影響を与えることも
ウェビナーを行うにあたって十分に注意しなければいけないのが回線環境です。回線環境に不具合があるとセミナーや説明会のクオリティが下がってしまうほか、完全に配信が停止してしまう可能性もあります。この場合、参加者に対してトラブルが発生した旨を伝えることさえもできません。このような事態が起きるとウェビナーによる効果が期待できないのはもちろんのこと、企業の悪評にもつながりかねません。
回線環境によるトラブルを防ぐために最も重要なことは、事前に何度もテストを実施するということです。その際に少しでも不具合があれば、セミナーや説明会を開始する前に解消しておきましょう。また、参加者に一斉連絡する方法を準備しておけば万が一トラブルが起きたときにも焦らずに済みます。すぐにトラブルを解決できるように、ITの専門家を用意しておくのも1つの方法です。
途中離脱をしやすい
どこからでも気軽に参加できるウェビナーだからこそ、途中離脱の可能性は非常に高くなります。わざわざ会場まで足を運んでいるわけではないため、参加者側の集中度や関心度は必ずしも高くはありません。無料のセミナーや説明会の場合は、なおさら途中離脱は増えてしまいます。
最初の参加者の数が多くても、途中離脱されてしまうのでは意味がありません。途中離脱を防ぐためには、参加者に問いかけるなどしてインタラクティブな環境を作る、オンラインホワイトボードを使って質問を可視化するなど、参加者の興味を惹きつける工夫をする必要となります。
コンテンツの質に左右されやすい
場所や時間を選ばずに配信できるウェビナーですが、コンテンツの質が高くなければ集客にはつながりません。会場でセミナーや説明会を行う場合でもコンテンツは重要ですが、ウェビナーにおいてはその影響がさらに大きくなるといえます。配信の数をむやみに増やすよりも、じっくりとコンテンツの内容を検討したうえで質の高いウェビナーにしたほうが、結果として効果は出やすくなります。
コンテンツを考える際には、参加者にとって本当に有益な情報なのかどうかをじっくりと検討する必要があります。
例えば、参加者が抱えている課題の解決策を示せば、それは参加者にとって価値のある情報だといえます。魅力的なウェビナーにするためには、参加者が求めているものを理解したうえでコンテンツを作成することが重要だといえるのではないでしょうか。
ウェビナーで開催されるイベント
現在では、業界を問わず多くの企業がウェビナーを開催しています。ここでは、その中でもよく開催されているイベントをご紹介します。
ビジネスセミナー
ウェビナーでよく開催されるイベントの1つが、ビジネスセミナーです。ビジネスセミナーの内容は多岐にわたっており、具体的なテーマとしては経営戦略やグローバルマーケティング、リスクマネージメント、コミュニケーション、リーダーシップなどがあります。実体験を語ることで、説得力のある内容になります。
新卒/中途採用説明会
新卒採用説明会や中途採用説明会は、多くの参加者に企業としての魅力を知ってもらうことで、優秀な人材を獲得することが目的です。高い知識やスキルを持つ参加者に興味を持ってもらえるような内容にすることが重要だといえるでしょう。事業内容はもちろんのこと、給料や昇進判断基準、福利厚生など、参加者が知りたいであろう内容を網羅することを心掛けてください。
展示会
意外かもしれませんが、ウェビナーでは展示会も頻繁に開催されています。実際のブースを撮影した実写真などを利用すれば、ウェビナーでも臨場感のある展示会を開催することができます。現在は、新型コロナウイルスの影響で多くの展示会が中止となっています。そこで諦めるのではなく、ウェビナーという形で展示会を開催してみてはいかがでしょうか。
ウェビナーツールの選び方
最近では多くのウェビナーツールが登場しており、どのツールを利用するかで悩むこともあるのではないでしょうか。ウェビナーツールにはそれぞれ異なる特徴があるため、特徴を把握したうえで自社に合ったツールを選ぶ必要があります。ここでは、ウェビナーツールを選ぶときのポイントについてまとめました。
必要な機能やオプションで選ぶ
ウェビナーツールは、それぞれ付いている機能がオプションが異なります。よくある機能としては、録音・録画機能、予約状況の管理機能、出欠確認機能、滞在時間記録機能、チャット機能、アンケート機能などがあります。またオプションの例としては、最大人数の変更などがあります。必要な機能やオプションを備えているウェビナーツールを選ぶといいでしょう。
導入がスムーズかを確認
どれだけ機能が充実していても、スムーズに導入できないのは問題だといえます。多くのウェビナーツールでは無料版を用意しているので、契約をする前にまずは試してみるといいでしょう。実際に使ってみることで、資料を読んだだけでは分からない部分も確かめられるのではないでしょうか。
導入時の費用対効果を考える
ウェビナーは、会場を借りてセミナーや説明会を行う場合に比べるとずっと安く済むといえます。しかし、それでも費用がかからないわけではありません。ウェビナーツールは高機能であるに越したことはありませんが、費用対効果についてもしっかりと考慮しましょう。高いウェビナーツールの利用を考えている場合は、それだけの価値があるのかどうかを今一度検討してみてください。
おすすめウェビナーツールをご紹介!
ここでは、おすすめのウェビナーツールである「ネクプロ」の特徴についてご紹介します。どのウェビナーツールにするか迷っているという場合は、ぜひネクプロの利用を検討してみてください。
ネクプロ
ネクプロは、マーケティングセミナーをウェブで同時中継できるウェビナーツールです。他のウェビナーツールとの大きな違いは、ウェビナー前の集客から配信、ウェビナー後の分析改善までを一気に行えるということです。すべてワンストップで完結できる、業界初のウェビナーツールとなっています。
ウェビナーを開催するにあたって最も気になるのは集客力ですが、ネクプロを利用した場合の集客力は、現地集客の場合の約2.7倍以上という結果が出ています。CPAも大幅に削減されるため、費用対効果については申し分ないといえるでしょう。
ネクプロの活用例としては、フランチャイズ業界加盟店募集セミナー、投資・M&Aの個人・法人向けセミナー、学校や教育委員会向けのプログラミング教育セミナーなどがあり、どれも新規ユーザー獲得につながっています。ウェビナーツールで迷っている場合には、ぜひネクプロを利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
セミナーや説明会の開催方法として、ウェビナーを導入している企業はたくさんあります。集客力の高さやコストの安さなどウェビナーならではのメリットは多くあり、利用しない手はないといえるでしょう。ぜひウェビナーツールを利用して、ウェビナーでのセミナーや説明会を開催してみてはいかがでしょうか。