最近では、ウェブ会議システムを導入する企業が増えています。そして、ウェブ会議システムはそれぞれ特徴や搭載機能が異なるため、導入の際にはじっくりと検討する必要があります。ここでは無料で利用できるウェブ会議システムを12社ご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
無料ウェブ会議システム8社を比較!
まずは、多くの企業で利用されている無料ウェブ会議システムをご紹介します。
Zoom
無料ウェブ会議システムの中でも世界中で広く使用されているのが、Zoomです。参加者は主催者から送られたURLをクリックするだけでウェブ会議に参加できるため、インストールやアカウント作成などの手間がありません。パソコンに慣れていない人も、手軽に参加することができます。
また、無料にもかかわらず録音・録画機能が搭載されているのもZoomを利用するメリットです。後からウェブ会議を見返すことができるため、その場でメモを取ったり他のソフトを起動したりする必要がありません。ボタンを押すだけで録音・録画を開始できるため、トラブルの心配もないといえるでしょう。
通信も比較的安定しており、ストレスなくウェブ会議を行えます。無料プランでは40分の時間制限があるので、比較的短時間でのウェブ会議を開くときに利用するといいでしょう。
Skype Meet Now
家族や友人とビデオ電話を行うためにSkypeを使用している人は多いのではないでしょうか。そして、Skypeがウェブ会議向けに新しく始めたサービスがSkype Meet Nowです。Skypeと基本的な仕様が同じであるため、Skypeに慣れている人にとっては非常に使いやすいといえるでしょう。
Skypeのアカウントを持っている場合は、サインインしてから「今すぐ会議」ボタンを押すだけでウェブ会議を始めることができます。またアカウントを持っていない場合でも、サイトに入って「無料の会議を作成」ボタンを押すだけです。わずか数クリックでウェブ会議を開催できるため、急ぎの際に重宝するといえます。
さらに、会議リンクは有効期限がないため繰り返し使用することができます。同じ参加者でウェブ会議を何度も開催する際にはわざわざリンクを送り直す必要がなく、そのままウェブ会議を開始できます。
Whereby
Wherebyは、ノルウェーの通信会社Telenorが開発したウェブ会議システムです。簡単にアカウントを開設することができ、参加者はパソコンやスマホ、タブレットなどから参加することができます。なお、スマホなどモバイルで利用する際にはアプリが必要です。
Wherebyを無料で利用する際には1ルーム4人までという人数制限があるものの、時間制限はありません。時間を気にすることなくウェブ会議を続けられるため、少人数でじっくりと話し合いをしたいときに向いているウェブ会議システムだといえます。
録音・録画は不可であるものの、チャット機能、画面共有などのウェブ会議を開催するにあたって必須な機能は搭載されています。なお現在は日本語に対応していないため、英語に自信がない場合はあらかじめ使い方を確認しておくといいでしょう。
Googleハングアウト
GoogleハングアウトはGoogle社が提供しているウェブ会議システムで、Googleアカウントがあればすぐに利用開始できます。主催者だけではなく参加者もGoogleアカウントが必要ですが、社会人の多くはGoogleアカウントを保持しているため、それほど障害にはならないといえるでしょう。
Googleハングアウトのよいところは、最大25人まで接続することができ、かつ時間制限がないというところです。また、チャット機能や画面共有機能も搭載されています。社内会議を行う際に不自由はないといえるでしょう。
なお、Googleハングアウトは近々終了予定となっています。その一方で、Googleハングアウトの上位サービスであるGoogle Meetが無料で利用可能になりました。Googleハングアウトの利用を検討する際には、Google Meetの使い方や機能も併せて確認することをおすすめします。
BIZMEE
BIZMEEは、すべての機能を無料で使用することができるウェブ会議システムです。多くのウェブ会議システムでは、すべての機能を使用するためには有料プランに変更しなければいけません。この点において、BIZMEEは優れているといえるでしょう。
BIZMEEで使用できる機能の中でも特徴的だといえるのが、ホワイトボード機能です。ウェブ会議を行う際には、言葉での説明や資料の共有だけでは伝わりにくいこともあります。そのような場合も、ホワイトボード機能を利用することでより円滑にコミュニケーションを取ることができます。
パスワードを設定して入室を制限できるのも特徴で、安全な環境でウェブ会議を行うことができます。参加人数が多いと通信状態が悪くなることがあるので、少人数でのウェブ会議に向いているといえるでしょう。
Chatwork
Chatworkはビジネスコミュニケーションに特化したチャットツールとして多くの企業が導入しています。そして、最近になって音声通話・ビデオ通話・画面共有ができる「Chatwork Live」機能が追加されました。
無料プランの場合にはビデオ通話は1対1に限られるため、複数人でウェブ会議を開催することはできません。しかし、普段からChatworkを利用してコミュニケーションを取っている相手と話し合いをする際には非常に有用だといえます。
なお、有料プランに変更すれば最大14人まで同時にビデオ通話をすることができます。また、音声のみの通話の場合には無料プラン・有料プランの両方において最大100名まで参加可能です。
Slack
Slackは、Chatworkと同様にチャットツールとしてビジネスシーンでよく用いられています。しかし、チャット機能だけではなくビデオ通話や画面共有にも対応しています。どのような種類のファイルでも共有することができるため、必要なファイルを開けないなどのストレスはありません。
Slackの大きな特徴は、1,500以上の外部サービスと連携可能だということです。Slackと連携できる外部サービスの例としては、「Google Drive」、「Dropbox」、「Skype」、「Twitter」、「Googleカレンダー」、「Asana」、「GitHub」、「Notia」などがあり、連携機能を利用することによって効率的なコミュニケーションを実現できます。
無料プランの場合には機能に制限がありますが、スタンダードプランは1名あたり960円、プラスプランは1名あたり1,800円と、有料プランもリーズナブルです。無料プランで不便を感じる場合には、有料プランを検討してみてもいいかもしれません。
V-SESSION
V-SESSIONは、日本トータルシステム株式会社が提供している無料ウェブ会議システムです。ソフトのインストールやアカウント作成は不要で、参加者は受け取ったURLをクリックするだけでウェブ会議に参加できます。
V-SESSIONは、無料プランでは1対1でのテレビ会議しか行うことができません。しかし、チャット機能や画面共有機能に加えて、ファイル転送機能、ファイルビュー機能、ホワイトボード機能、ノート機能など多くの機能を利用できるというメリットがあります。
なお、有料プランにはライトプラン、スタータープラン、スタンダードプランの3種類があります。それぞれの月額料金は、9,000円、24,000円、30,000円となっています。
無料トライアル有りのウェブ会議システム3社
有料のウェブ会議システムを無料トライアルで試すという方法もあります。ここでは、無料トライアルありのウェブ会議システムについてまとめました。
Lifesize
Lifesizeは、質の高い音声と画質が魅力のウェブ会議システムです。まるで実際に対面しているかのように感じられるため、一段レベルの高いコミュニケーションが可能です。
Lifesizeには多くの機能が搭載されており、美しいHD品質のアプリケーションの事前送信、60カ国のローカル番号への音声ダイヤルオプション、最大10,000人が同時視聴できるストリーミングなどがあります。またSSL/AES暗号化が自動的に適用されるため、セキュリティ面でも安心です。
このように多くの便利な機能が搭載されているため、いつでもどこでも共同作業が可能です。また、Skype for Business、Slack、HipChat、Outlookなどの主要なツールと連携することもできます。
GlobalMeet®
GlobalMeet®は、使いやすさが強みのウェブ会議システムです。とくに機能が豊富に搭載されているウェブ会議システムにおいては、操作方法が難しくて使いこなせないことが少なくありません。しかし、GlobalMeet®であれば操作方法そのものがシンプルであるため、マニュアルがなくても誰でも簡単に利用できます。
また、Dolby音声対応のため従来よりも広い音声帯域を伝送することができます。さらにノイズキャンセル機能も搭載されており、聞き取りやすくストレスがありません。臨場感が増し、効率的なコミュニケーションにつながるといえるでしょう。
参加者の環境や利用シーンに合わせた参加方法を選べるのも魅力で、ブラウザからもアプリからも接続できるのはもちろんのこと、音声だけなどの参加方法を選択することも可能です。柔軟性が高いため、より多くの参加者を集めることができます。
Cisco Webex Meetings
Cisco Webex Meetingsは、複数人での高品質なコミュニケーションを可能にするウェブ会議システムです。世界中で幅広く利用されており、システムの使いやすさや品質は折り紙付きです。
Cisco Webex Meetingsで注目したい機能の1つが、ワンタッチファイル共有です。多くのウェブ会議システムではファイルの共有が可能ですが、アップロードに時間がかかるなどのトラブルが起こることが少なくありません。その点、Cisco Webex Meetingsであればアップロードなしでファイルを共有することができます。ウェブ会議中にファイルに注釈を書き加えることも可能なため、アイデアを詰めていく際にも重宝するといえるでしょう。
また、ユーザビリティの高さも魅力だといえます。ITに明るくない場合でも手軽に利用できるため、初めてウェブ会議を行う際にも不安が少ないといえます。
おすすめウェブ会議システム3社【有料版】
様々なシーンで役に立つ無料ウェブ会議システムですが、本気で結果を出したいのであれば、やはり有料のウェブ会議システムがおすすめです。ここでは、本当におすすめしたいウェブ会議システムを3社ご紹介します。
ネクプロ
セミナーやイベントの効果を最大化して集客につなげたいと考える場合にぜひ利用してほしいウェブ会議システムが、ネクプロです。ネクプロを利用すれば、オンサイトでセミナーやイベントを開催する際にウェビナーを同時開催できます。これによって、集客力を劇的にアップさせることができるといえるでしょう。
さらに、ネクプロではセミナーやイベント後のデータ分析・改善までワンストップで行うことができます。このようなシステムのウェブ会議システムは、業界初だといえるでしょう。
実際に、ネクプロを利用したウェビナーを開催することで集客率が約2.7倍にまでアップしたという結果が出ています。さらに集客サポートも充実しているため、システムを使いこなす自信がない場合も心配いりません。ウェビナーを通じたマーケティングを行いたいと考えているのであれば、ぜひネクプロを利用してみてはいかがでしょうか。
Calling
Callingは、シンプルでありながらあらゆる業務コミュニケーションに応用できるウェブ会議システムです。社内会議に利用できるのはもちろんのこと、ウェブ面接やオンライン説明会、テレワーク、会社イベント配信、オンライン商談、ウェビナー営業など、幅広く活用することができます。
Callingは様々な企業に利用されており、人材派遣・人材紹介会社、法律事務所、サービス業、メーカーなど、業種を問いません。あらゆるビジネスシーンにおいて使いやすい仕様になっている証拠だといえるでしょう。
なおCallingはルーム制のため、定額で使い放題です。時間制限もなく、企業によっては月に10,000時間利用しているとのことです。なお、1ルームの通常価格は11,800円となっています。
ベルフェイス
ベルフェイスは、オンライン商談にしばしば用いられているオンライン会議システムです。電話とブラウザを組み合わせて商談を行えるのが特徴で、オンライン商談が初めての人もお客様も快適に利用することができます。
搭載機能も商談に特化しており、名刺プロフィールはアイスブレイクに活用することができます。また、シンクロプレゼンテーションを利用すればお客様の操作を連動させられます。商談中に契約手続きを行える電子契約(クラウドサイン)も、商談を成功させるために重要な機能だといえるでしょう。
サポート体制も充実しており、専任のコンサル担当が初期導入を支援します。成功事例や営業成果に関するノウハウも提供してもらえるため、受注率アップが期待できます。
まとめ
ここでご紹介したように、無料で利用できるウェブ会議システムはたくさんあります。それぞれの特徴を比較検討したうえで、使いやすいウェブ会議システムを選んでください。
また、より効率的なコミュニケーションを目指すのであれば有料のウェブ会議システムを活用するという方法もあります。高い品質や豊富な機能、充実したサポートを求めるのであれば、ぜひここでご紹介したウェブ会議システムを検討してみてください。