お問合せフォーム投稿と営業代行サービスが今注目されるワケ

企業が業績を上げていくためには、新規顧客の獲得が必要不可欠です。しかし新規顧客の獲得は既存顧客の維持よりも難しく、なかなか成果が出ずに苦労するケースが少なくありません。確実に新規顧客を増やしていくためには、効果的なアプローチが求められます。

代表的な営業手法としては飛び込み営業、テレアポ、メール営業、FAXDM、Web営業、SNS営業などがありますが、その中で現在注目を浴びているのが「お問合せフォームアプローチ」と「営業代行」です。新規顧客の獲得に行き詰まっているのであれば、これらの手法の導入を検討するといいでしょう。

ここでは、お問合せフォームアプローチの概要やメリット・デメリット、営業代行との費用・工数面での違いなどについてまとめました。業務の代行を請け負っている会社や自動化のためのツールもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

お問合せフォームアプローチが効果的!

最近では、お問合せフォームアプローチを取り入れる企業が増えています。どのような企業でも取り入れやすいため、新規顧客の獲得を目指すのであればぜひ検討したい手法だといえます。ここでは、お問合せフォームアプローチの内容について詳しくみていきましょう。

お問合せフォームアプローチとは

お問合せフォームアプローチとは、その名の通り企業の公式サイトに設置してあるお問合せフォームから営業を行う手法のことをいいます。お問合せフォームアプローチの目的はリード獲得で、良質なリードを増やすことで新規顧客の獲得につなげます。

効果的なお問合せフォームアプローチを行うためには、送る内容が非常に重要です。まずは、簡単な自己紹介をします。ここで、相手が続きを読もうと思うような興味を引く内容を含めることが重要です。その次に、連絡した意図を端的に説明します。提案したい自社のサービスなどについて記載するといいでしょう。最後に、返信が欲しい、資料を見てほしい、アポイントを調整したいなど、相手に対する要望を分かりやすく伝えます。もし営業先が興味を持てば、何らかのアクションがあるはずです。

ここで注意したいのは、お問合せフォームの種類を確認してから送付するということです。多くの企業ではお問合せフォームをいくつかの種類に分けており、主なものとしては採用、注文、修理、相談などがあり、適切ではないお問合せフォームにセールス文を送付するとクレームにつながる可能性があります。もしかしたら、自社の評判を下げる原因になってしまうかもしれません。

また、すべての営業先に同じ文章を送るのでは説得力がなく、成果につながりません。営業先の業務内容や担当者について調べたうえで、状況に合った提案を行う必要があります。送付する前に、内容を何度も吟味する必要があるといえるでしょう。

お問合せフォームアプローチのメリット・デメリット

お問合せフォームアプローチのメリットとしては、スキルが必要なく誰でも行えるということが挙げられます。例えば飛び込み営業やテレアポであれば、営業先の興味を惹きつけられるだけの高いトークスキルが必要になります。しかしお問合せフォームアプローチでは対話が必要ないため、時間をかけて内容をブラッシュアップすることができます。自信がない場合には送付前に上司に相談することもできるため、新人にも任せやすいといえるでしょう。

また、お問合せフォームアプローチではお問合せフォームからセールス文を送付するだけで済むため、コストがかかりません。人件費以外には一切お金がかからないため、試しに取り入れてみるということも可能です。営業に充てられる予算が少ない場合でも、導入のハードルは高くないといえます。

さらに、開封率の高さもポイントです。従来はお問合せフォームアプローチよりもメール営業がよく用いられていましたが、メールの場合は開封さえしてもらえないことが少なくありません。それに対し、お問合せフォームにはお客様からの声が直接届くため開封してもらえる確率が高く、運がよければ経営層が目を通すこともあります。そのため、新規顧客の獲得につながる可能性が高くなるといえるでしょう。

その一方で、お問合せフォームアプローチを行うには相当な手間と時間がかかります。それぞれの営業先に送る文章を吟味しなければいけないため、どれだけ早く作業を行っても1時間あたりの送れる数は40~50件ほどが限界だといえるでしょう。わざわざ営業先のお問合せフォームを探さなければいけないのも、数が多いと大きな負担となります。さらに、お問合せフォームアプローチは一度送ったら終わりではありません。送付のタイミングも重要であるため、繰り返し送付する必要があります。

また、お問合せフォームアプローチのためのリストの作成も時間と根気が必要な作業だといえます。インターネットや会社四季報などから情報を集め、丁寧にリストを作成しなければいけません。常に最新のリストになるように定期的にアップデートする必要もあるため、営業を担当する従業員にとって大きな負担になる可能性もあるといえるでしょう。

お問合せフォームと営業代行はどちらが効率的?

お問合せフォームアプローチと並んで注目されている営業手法に、営業代行があります。営業代行とはその名の通り企業に代わって営業を行うサービスのことで、実際にお客様と対面しての営業や電話での営業、ウェブを利用しての集客など、様々な種類の営業を依頼することができます。また、代行会社によっては1つの営業手法に特化している場合もあります。

とくに自社で人材が足りてない場合や営業活動に行き詰まっている場合などには、営業代行がよく利用されます。今後、営業代行を利用していきたいと考えている企業もあることでしょう。ここでは、お問合せフォームアプローチと営業代行の2つの営業手法を費用対効果と工数の2つの面において比較しました。

費用対効果の比較

お問合せフォームアプローチは、自社ですべてを行う場合にはコストがほぼかかりません。それに対し、営業代行の場合は代行会社に費用を支払う必要があります。自社で従業員を教育する場合に比べると費用は安く済むかもしれませんが、お問合せフォームアプローチと比べるとコストがかかるといえます。

効果に関しては、どちらかというと営業代行に軍配が上がるといえます。お問合せフォームアプローチでは多くの企業に対して一度に営業を行うことができますが、直接話をする場合と比べるとインパクトがないかもしれません。それに対し、営業代行では営業のプロフェッショナルが様々な方法を駆使して新規顧客の獲得に取り組みます。とはいえ、どちらの方法が合っているかは企業によって異なるため、じっくりと検討する必要があるといえるでしょう。

工数的の比較

工数に関しては、お問合せフォームアプローチのほうがかかるといえます。リストの作成とお問合せフォームからのセールス文の送付にはかなりの時間がかかり、情報のアップデートや営業先へのフォローアップも重要です。本格的にお問合せフォームアプローチを取り入れる際には、従業員がどの程度時間を取られるかを考慮に入れなければいけません。

それに対し、営業代行は依頼する代行会社さえ決まれば手間はありません。営業についてのノウハウを知り尽くした担当者に、営業を任せることができます。とはいえ、営業の担当者は自社の従業員ではないため、商品やサービスについての知識が不十分な場合があります。トラブルを避けるためにも、営業の担当者とのコミュニケーションはしっかり取る必要があるといえるでしょう。

お問合せフォーム投稿を代行できる会社

他の営業手法と比べても多くのメリットがあるお問合せフォームアプローチですが、前述したように非常に手間と時間がかかることは否めません。とくに中小企業においては、お問合せフォームアプローチのために人員を割くことができないという場合も多いといえるでしょう。

しかし、お問合せフォーム投稿を他の会社に依頼すれば、人手について心配する必要はありません。さらに代行会社はお問合せフォームアプローチについてのノウハウも知っているため、効率的な新規顧客の獲得につながるといえます。ここでは、お問合せフォーム投稿を代行できる会社を2つご紹介します。

KAITAK

カイタク

KAITAKは、日本初のB2B向けフォーム営業代行サービスです。自社で行うことはフォームに3回記入するだけで、内容も商品やサービスの概要など簡単に記載できるもののみです。経験を積んだ専任スタッフがリストの選定や文面の作成を担当するため、安心して任せられるといえるでしょう。

プランは、トライアル、ベーシック、スタンダード、プロの4種類があり、それぞれ月額料金は10,000円、90,000円、120,000円、150,000円です。なお利用料金は契約期間によって変動があり、12カ月契約の場合にはやや安く利用することができます。

内職市場

内職市場

内職市場は日本最大級の内職専門店であり、お問合せフォーム投稿の代行も行っています。お問合せフォーム投稿の代行に関して豊富な実績があるため、ノウハウを生かした効果的なアプローチが期待できます。さらに国内最大級のワーカーネットワークを有しているため、1日に400件以上のリストへのアプローチも可能です。

プランはBASIC、FORM plus、LIST plusの3種類があり、それぞれ1件当たり30円、50円、70円です。なお、全プラン共通で最小依頼数は500件となっています。

お問合せフォーム投稿を自動化できるツール

お問合せフォーム投稿は他の会社に代行を依頼することができますが、コストがかかることは否めません。自社でお問合せフォームアプローチを行ってコスト削減につなげたいのであれば、自動化のためのツールを利用するといいでしょう。ここでは、お問合せフォーム投稿を自動化できるツールを3つご紹介します。

APOLLO SALES(アポロセールス)

APOLLOSALES(アポロセールス)

APOLLO SALES(アポロセールス)は、よりアポイントにつながりやすいリストを作成してくれるツールです。人工知能やデータベースによる分析も可能なため、営業活動の改善につながります。お問合せフォームへの投稿は1日最大500件まで可能で、営業先へのスピーディーなアプローチが可能となります。

GeAIne(ジーン)

ジーン

GeAIne(ジーン)を利用すれば、お問合せフォームへの入力・送信作業を自動化することができます。システムが企業のウェブサイトを巡回し、お問合せフォームが見つからない場合には代わりにメールの送信を行います。文章には企業名などを差し込むことが可能なため、よりエンゲージメントが高まるといえるでしょう。

KnockBot(ノックボット)

ノックボット

KnockBot(ノックボット)は、ロボット営業マンがフルタイムで営業を行うサービスです。これによって、営業効率のアップや人件費削減、新規顧客の獲得が期待できます。無料コンサルティングも行っており、自社に適したセールス文などについて相談することができます。

営業代行を依頼できる会社

多くのメリットがあるお問合せフォームアプローチですが、1つのアプローチ方法だけでは十分な結果が出ない可能性もあります。また、状況によっては営業代行のほうが成果につながりやすいといえるでしょう。ここでは、営業代行を依頼できる会社をご紹介します。

株式会社コムレイズ・インキュベート

株式会社コムレイズ・インキュベートでは、営業コンサルティングやセールスアウトソーシング、ベンチャー投資事業、各種ツール導入サポート、コールセンター運営などを行っており、営業代行も請け負っています。業界特性や商品特性などを見極めたうえで最も生産性の高い営業方法を設計してくれるため、高い効果が期待できます。

代行している営業方法には、テレマーケティング、展示会・セミナー運営サポート、ウェブマーケティングなどがあります。オフラインとオンラインの両方からアプローチできることが強みだといえるでしょう。

まとめ

ビジネスを成功させるためには新規顧客の獲得が欠かせず、どの業界のどの企業にとっても大きなテーマの1つだといえます。そして、新規顧客の獲得を成功させるためにぜひ取り入れたい手法がお問合せフォームアプローチと営業代行です。アプローチ方法を変えることで結果が出るケースは多く、実際に多くの企業がこれらの手法を利用することで新規顧客の獲得を成功させています。

とはいえ、営業のすべてを自社で行うのは負担が大きく、非効率になってしまうケースもあります。とくに営業方法が確立されていない段階では、他の会社に代行を依頼したり自動化のためのツールを使ったりするほうが効率的に営業を行えるといえるでしょう。ぜひここでご紹介した会社やツールを利用して、自社の新規顧客の獲得に役立ててください。