最近ではテレワークが急速に普及しており、ネット上でコミュニケーションを取る機会も多くなりました。会議をウェブ上で行うようになったという企業も多いことでしょう。そして、ウェブ会議を開催する際に必要なのがウェブ会議システムです。ここでは12のウェブ会議システムの特徴を比較したので、ぜひ参考にしてください。
目次
ウェブ会議システムとは
ウェブ会議システムとは、インターネットを用いて遠隔地にいる相手とコミュニケーションを取るためのツールです。ウェブ会議に使用できるのはもちろんのこと、ウェブ上でセミナーやイベント開催する場合やオンライン商談を行う場合などにも利用することができます。テレワークが推進されていることもあり、今後はウェブ会議システムの必要性がさらに増すといえるでしょう。
ウェブ会議システム比較3選【おすすめ編】
ウェブ会議システムには多くの種類があるため、選ぶのも一苦労なのではないでしょうか。そこで、ここでは数多くあるウェブ会議システムの中でもとくにおすすめしたいものを3つご紹介します。どれも利用者から好評を得ているウェブ会議システムばかりなので、ぜひ利用を検討してみてください。
ネクプロ
ネクプロは、セミナーやイベントを行う際にウェブ上で同時開催できるウェブ会議システムです。オンサイトでのセミナーやイベントに加えてウェビナーを開催することによって集客力が2.7倍以上になるという結果が出ており、実際にネクプロを活用して集客につなげたという企業も多くあります。
他のウェブ会議システムと大きく異なる点としては、ウェビナー開催の集客サポートや成果の分析、分析データを元にした集客サポートなどがあることが挙げられます。休日にウェビナーを行う場合でもサポートを受けられるので、技術面に不安がある場合でも問題ありません。
搭載されている主な機能には、リード管理機能、リアルイベント管理機能、アンケート機能、レポート管理機能、キャンペーンマネジメント機能などがあります。また、ウェビナーを録画して再利用することも可能です。
Calling Meeting
Calling Meetingは、多くの用途で利用できるウェブ会議システムです。社内ウェブ会議はもちろんのこと、ウェブ面接やオンライン説明会、テレワーク、会社イベント配信、オンライン商談、ウェビナー営業など幅広い用途で利用できるため、使い勝手がよいといえます。
IDは無制限で発行することができ、追加課金は一切ありません。また、時間に関しても無制限です。定額で使い放題のため、企業によっては月間で10,000時間ほど利用しています。使用頻度が高い場合には、コスパに優れているといえるでしょう。
1ルームの料金は11,800円ですが、Calling Meetingではトライアルを用意しており、7日間無料で試すことができます。利用するかを決める前に、まずはトライアルから始めてみてはいかがでしょうか。
FreshVoice
FreshVoiceは、高いセキュリティ対策が施されているウェブ会議システムです。多くの公共機関が使用していることもあり、その信頼性は折り紙付きだといえるでしょう。重要な内容の商談も、安心して行うことができます。
FreshVoiceを利用すれば、最大200拠点までの同時表示が可能です。これは、他のウェブ会議システムにはないFreshVoiceならではの特徴だといえます。機能も充実しており、基本的な機能のほか、参加者の現在地を知るための地図機能なども搭載されています。
さらに、FreshVoiceはサポート体制が充実しています。環境や機器の問題で音声が聞こえない場合なども、サポートデスクに連絡すれば迅速に対応してもらうことができます。プランにはリミット10、リミット20、フラットの3種類があり、初期費用は一律100,000円となっています。
ウェブ会議システム比較5選【無料編】
ここでは、無料で利用できるウェブ会議システムを5つご紹介します。無料でも機能が充実しているウェブ会議システムは多くあり、ビジネスで利用することも可能です。ウェブ会議を導入するかどうか迷っているという場合には、まずは無料のウェブ会議システムを試してからじっくりと検討してみてはいかがでしょうか。
Zoom
無料で利用できるウェブ会議システムの中でも世界中で広く使用されているのが、Zoomです。アメリカのZoom Video Communications社が提供するWeb会議システムであり、パソコン(Win/Mac)からもスマホ(iOS/Android)からも接続可能です。
ウェブ会議やセミナー用に開発されたウェブ会議システムのため、チャット機能や画面共有機能、ホワイトボード機能などの基本的な機能はすべて網羅されています。またバーチャル背景を利用できるため、自宅からウェブ会議に参加する場合でも部屋を見せずに済みます。
無料プランでは、40分までグループミーティングが可能です。なお有料版においては時間制限がなく、プロ、ビジネス、企業の3つから選ぶことができます。プロは100人まで、ビジネスは300人まで、企業は1,000人まで同時接続することができます。
Googleハングアウト
GoogleハングアウトはGoogle社が提供しているウェブ会議システムで、Googleアカウントがあればすぐに利用することができます。参加者にはURLをシェアするだけでよく、ブラウザからもアプリからも参加可能です。
一度に接続できる人数は最大25名で、時間制限はありません。チャット機能や画面共有機能が付いているため、小規模のウェブ会議では十分利用できるといえます。ただし、録画機能が搭載されていないためウェブ会議の記録は別に取る必要があります。
なおGoogleハングアウトは近々終了予定となっていますが、Googleハングアウトの上位サービスであるGoogle Meetが無料で使用できるようになりました。Google MeetはGoogleハングアウトと同様にGoogleアカウントがあれば使用することができ、参加人数は100名までとGoogleハングアウトよりも大規模なウェブ会議が可能です。
Whereby
Wherebyは、シンプルで誰にとっても使いやすいウェブ会議システムです。ホストから送られたURLをクリックするだけでウェブ会議に参加できるという簡単なシステムのため、ビジネスシーンはもちろんのこと、パソコンを使い慣れていない高齢者や子ども相手のレッスンにもよく使用されています。
無料プランでは4人までウェブ会議に参加することができ、時間制限はありません。少人数でウェブ会議をする際には問題なく使用できますが、参加人数が5人以上の場合には有料プランを検討する必要があります。
なお、Wherebyは現在日本語対応がありません。初めて使用する際には戸惑う可能性があるため、実際にウェブ会議を行う前に使い方や機能についてあらかじめ調べておく必要があります。
BIZMEE
BIZMEEは、株式会社grabssが提供しているウェブ会議システムです。URLを共有するだけですぐにウェブ会議を始めることができますが、対応ブラウザはGoogle Chrome 、FireFox 、Opera 、Safariに限られており、Microsoft Edge、Internet Explorerでは使用することができないため注意が必要です。
議事録機能やホワイトボード機能があり、ウェブ会議を行うにあたって必要な機能はすべて揃っています。映像や音声がクリアなことも特徴ですが、大人数で参加すると画質や音質が落ちるケースがあるため、少人数でのウェブ会議に向いているといえます。
また、無料で使用できるウェブ会議システムの多くは有料プランを用意していますが、BIZMEEには有料プランはありません。機能やサポート体制が不十分だと感じてもアップグレードすることはできないため、他のウェブ会議システムを検討する必要があります。
Skype Meet Now
Skype Meet NowはSkypeが追加した新機能で、基本的な仕様はSkypeと変わりません。直感的に使用することができるため、Skypeに慣れている人にとっては使い勝手がよいといえます。またアカウント登録やインストールが不要なため、Skypeを使ったことがない人もウェブ会議に参加できます。
一度作成したURLには有効期限がなく何度でも利用できるため、定期的にウェブ会議を開催する際に便利です。また通話内容を最大30日間保存しておくことができるため、内容を後から確認することが可能です。ただし録音にはソフトウェアのダウンロードが必要なため、ウェブ会議を開始する前に準備しておくといいでしょう。
背景をぼかすことができるのも特徴で、急にウェブ会議に呼ばれた際にも慌てずに済みます。なお参加人数は最大50人ですが、人数が多いと重くなることがあるため、少人数でのウェブ会議に向いているといえるかもしれません。
ウェブ会議システム比較4選【多機能編】
ウェブ会議を頻繁に行うのであれば、機能が多いウェブ会議システムが適しているといえます。ここでは、多機能のウェブ会議システム4つを比較しました。どのような機能が必要なのかを考慮したうえで、最適なウェブ会議システムを選んでください。
ベルフェイス
ベルフェイスは、電話しながら商談を行うことができるウェブ会議システムです。現在1,300社以上がベルフェイスを利用して商談を行っており、商談数年間1万件アップ、非対面個人営業で1億円の受注、1日14件の商談など、多くの成功事例があります。
搭載機能は商談に特化したものが多く、アイスブレイクに役立つ「名刺プロフィール」、見た目の印象をよくする「ビューティーモード」、お客様の操作を連動させられる「シンクロプレゼンテーション」、情報を簡単に共有できる「資料のチーム共有」、トークに困ったときに使える「トークスクリプト表示」、商談中に契約手続きができる「電子契約(クラウドサイン)」などがあります。
また、サポート体制が充実していることもベルフェイスの魅力の1つです。システムの不具合などに対応するテクニカルサポートがあるのはもちろんのこと、運用サポートもあるため、スムーズに導入・運用することができます。料金は初期費用+月額9,000円となっています。
V-CUBE
V-CUBEは、品質にこだわったウェブ会議システムです。HD対応の高品質の映像で、ストレスフリーでウェブ会議を行うことができます。インターフェイスも洗練されており、簡単に操作することができます。
さらに、シンプルな画面でありながら機能も充実しています。搭載機能は使用頻度が高いものが多く、画面をシェアできる「PC画面共有」、会議中に多数決をとることができる「アンケート機能」、利用環境の接続状態を知らせる「サジェスト機能」、入室前に会議の状況を確認できる「ステータス表示機能」、後からオンデマンドコンテンツとして活用する際に利用できる「録画機能」、質問したい場合などに便利な「チャット機能」、資料に指さしすることができる「画面共有中の指さし機能」、外出時にもモバイルから利用できる「iOSアプリからの資料共有機能」などがあります。
なお、V-CUBEにはV-CUBEミーティングとV-CUBEセミナーがあります。ウェブ会議を行う際にはV-CUBEミーティング、セミナーを開催する際にはV-CUBEセミナーを利用するといいでしょう。
Cisco Webex
Cisco Webexは、インターネット経由であるにもかかわらず大人数で高品質なコミュニケーションを行うことができるウェブ会議システムです。毎月2,000万件以上のウェブ会議に活用されており、4万人を超える大規模な仮想イベントを開催することも可能です。
Cisco Webexを使用すればスムーズな映像の表示が可能で、ファイル共有もワンタッチで行えます。ユーザビリティの高さも特徴で、Windows、Mac、Linuxのすべてに対応しているほか、スマホからのアクセスも可能です。PGiのGlobalMeetと連携すれば機能を強化することが可能なため、さらに利便性が高くなるといえるでしょう。
プランには従量課金プランと定額制プランがあり、それぞれお試しでの利用、長期継続での利用に向いているといえます。なお、定額制プランの基本料金は51,000円となっています。使い方に合わせて適したプランを選んでください。
LiveOn
LiveOnは、優れた品質でありながら比較的リーズナブルに使用できるウェブ会議システムです。月額3,000円で使い放題のため、頻繁にウェブ会議を開催する企業にとっては大幅なコスト削減につながります。
ウェブ会議システムで頻繁に使用する機能として録画・録音機能がありますが、LiveOnであれば最大300分まで録画・録音することができます。マウス・ポインタ表示機能も搭載されており、各参加者のマウスカーソルを表示できるため円滑にコミュニケーションを取ることができます。
サポート体制も充実しており、訪問、電話、メールで対応しています。トラブルの際にもすぐに対処してもらえるため、大きなイベントを開催する際にも安心です。
まとめ
ここでご紹介したように、ウェブ会議システムにはたくさんの種類があり、それぞれ異なる特徴があります。使用目的や予算、必要な機能などを考慮しつつ、どのウェブ会議システムを使用するかをじっくりと検討してみてはいかがでしょうか。